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執筆者の写真洋子

セイタカアワダチソウの真実

京都府福知山市三和町台頭(だいとう)。大原の隣集落だ!

その台頭をこよなく愛する山本さんと歩いた。何の変哲もない片田舎の秋晴れ、カサ♪コソ♪カサコソ♪落ち葉を踏む音が心を癒す。

台頭の奥座敷、桐差(きりさし)という小川が流れる集落で、田舎料理屋をこじんまりと営んでいる移住者の女性のお宅に伺い話しをした。

彼女にとってここは、宝だらけ。野に咲く花はそのままで美しく、つくし、のびる、わらび、よもぎ。。。パワーあふれる野草がタダでほしいだけ採れ、美味しく旬で頂ける。都会では農薬化学肥料塗れの毒と化した見た目は美しい野菜を人はお金を出して買い、そして健康を害している。そんな話から、先日、このブログで私が書いた「お米」ササニシキ系からコシヒカリ系への裏の意図、そしてGHQによる日本人愚民化政策と話はエスカレート。すると戦争の時代を生きた彼女が、戦後生まれの私達には知らされてこなかった生々しい真実を話してくれた。

「セイタカアワダチソウ、私嫌いなの!」

神戸で生まれ育ち、しかし、神戸は空襲で焼かれるかもしれないからと大阪に引っ越しをしたが、彼女の生まれた神戸も、暮らし始めた大阪も空襲で焼け野原になってしまったそうで。。。そんな彼女の伯父様が尼崎で工場を営んでらっしゃった。遊びに行くと工場の周りにセイタカアワダチソウが伸びに伸びて黄色い花をつけていた。雑草が伸び放題になっていることなどなかったのに、「なんで?」と聞くと、伯父さんは「種撒かれた」そして「触ったらあかん」と。当時子供ながら、解せない暗くて重い圧を感じたわけで、誰によって?何のために????

それから程なく、尼崎も空襲に見舞われ、伯父様の工場は焼かれた。

セイタカアワダチソウの黄色い花は空爆する場所の目印だったのだ。

焼け野原になった日本の大都会だが、戦火に見舞われず無傷のエリアがある。神戸の外国人居留区、京都、東京は国会議事堂や皇居等々。。。

戦時中、日本の指導者の中にアメリカ軍に協力する売国奴がいたわけだ。

愚かなことだよ。情けない事だよ。恥ずかしい事だよ。

台頭の自然の中で、草木を揺らす風に吹かれて、

あ~、今も人間が一番愚かだなぁ~!

と 私は感じたわけで。。。

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