幽界は、人間界と最も深い関係がある。
ほとんどの初期の霊懸かりは、この幽界からの感応による。
高級界かどうかは、霊懸かりの動作をよく見極めれば、すぐ分かる。
感情が高ぶったり、威張ったり、命令したり、断言したりするものじゃ。
高度の神の名を名乗ったりするものは、必ず下級霊じゃ。
インチキ霊に騙されるなよ。
上級霊は、自分がすごいなどと言わんぞ。
たとえ神の言葉でも、何度も見極めよ。
迷信であっても、それを信じる人間が多くなれば、
信じる想念によって実体化し、
力のある幽界の一部をつくり出すことがあるから氣をつけよ。
意識の力は大きいぞと申したであろう。
信じる人間が多くなると、その霊も強力になる。
霊の目的は、自分を信じさせて、思うように人間を動かすことじゃ。
邪霊の言葉を聞くことで病が治ったり、
一時、商売がうまくいったりするのは、
その人間の慾を刺激して、成長せんようにすることぞ。
支配慾を自身に満たしたい霊じゃ。
病気直しの霊もおるぞ。
それを信じた人間は、見方が狭くなる。
邪神にすがり成長がないのじゃ。
無いはずのものを生み出すと、それが又地上界に反影して来る。
心してくだされよ。
今の九分九厘の人間は、幽界とのつながりを持つぞ。
欲は、生きるために必要な欲ぞ。
慾は、飢えぞ。渇望ぞ。執着ぞ。病ぞ。
欲が強まれば慾となる。
支配の慾、権力の慾、金への慾、性の慾、所有の慾、愛着の慾、虚飾の慾、
勝負慾、成果への慾、安全、安定の慾、
これらの欲は、邪霊が刺激しているものじゃ。
全ては、人間の心の内にある獣の慾。
それを求めるうちに、その氣が邪霊を呼ぶのぞ。
憑いておるであろう。
胸に手を当てて、よくよく自分のうちを調べてみよ。
人間界のことをよく知っている霊は、人間界を去って間もないれいか、
地上世界に長く住んでいた動物霊、人間に憑依していた霊であるぞ。
人間霊以外の霊で人に憑依するのは、日本では天狗霊がある。
憑かれると、高慢になるぞ。
神的な霊もある。ほがらかで人がよさそうだが役に立たん。
箸にも棒にも掛からん。
仙人霊は、食に神経質になり、霊的癒やしに興味を持つぞ。
狐霊は、顔が変わるぞ。
言葉で惑わしたり、操ったりする。
今の世は多い。
狸霊は、目先の楽しみや楽な方にすぐに流れ、ものを考えない軽き輩。
よくしゃべるのも特徴じゃ。
猫霊に憑かれた者は、普段はすまし顔じゃ。
欲しい時にはしつこくつきまとい、用が済めばいなくなる。
慾の波長が合った人間に憑きやすい。
猫好きは気をつけよ。
正しいことを伝えておるからといって、高級霊とは限らんぞ。
奇跡を起こすからといって、神だとはいえんぞ。
多くの人間は邪霊を嫌がるなれど、
そんな下級霊であっても、その霊を馬鹿にしてはならん。
とんでもないことが起こるぞ。
邪霊と分かれば、神示を読んで聞かせよ。
動じず、静かな心でおれよ。
真の神には奇跡はない、奇跡がないことが大きな奇跡ぞ。
奇跡を起こすものは、亡びる。
高級霊は態度が立派であるぞ。
分かったか。
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