神は人間に見えんから、頼りないものじゃと思うておろうが、
本当は頼りになるのであるぞ。
我で生きようとする者は幽界行きと決まっておる。
幽界とは我が強く、執着のある人間の魂が済むところ。
怒り、恨み、慾、恐れ、疑いに取りつかれ、それを払うこともせず、
いつまでも神と和合できん魂が行くところぞ。
身魂を磨けば、神が見えるようになる。
感じられるようになる。
声が聞こえるようになるのじゃ。
「神が姿を見せれば信じてやる」と申す者は多いが、反対ではないか。
信じれば見えるようになるのぞ。
見えずとも分かるようになるのぞ。
我はいつも自分を中心に考えるから困る。
もし神が人間に見えるように姿を現わすならば、
それは神ではなくなる。
車輪が回っておるから、自転車は動くのであろう。
動いているときは、見えぬであろう。
動くと車輪は見えぬが働きは分かる。
それと似たようなものじゃ。
時節来ておれど、人間心で急ぐではない。
急ぐと失敗するぞ。
一人でも多く助けたい親心。
汲み取ってくれよ。
地に天国が出来るのじゃ。
地が神の国になるのだぞ。
天の神、地に降りなされ。
地の神と御一体と成りなされる。
そなたたちは、肉体のことは何とか分かるであろうが、
魂のことは分かるまい。
眠っておる者は分からん。
魂は神の気じゃ。
永遠に神の気は生きているのじゃ。
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