そなたたちは何時も、「あれも良いがこれも良い」と迷い、
迷いの世界を生み出しておる。
自分で自分を苦しめておる。
氣の毒なことよ。
これと一旦信じたら、任せ切れよ。
舵を放して、鳴門の渦の中に任せきれよ。
任せると開けて来る。
どこまで任せきるか、それが神の試ぞ。
悟れたようでいて、悟り切れんのは、任せ切らんからぞ。
そなたは、いつも心の奥に孤独を感じておる。
そなたの不運は、その孤独からぞ。
孤独じゃと思うておるから、
何事も自分でせねばならんと思うておるであろう。
頼ってはならんと自分に鞭打っておるであろう。
信じてはならんと思い、他を疑っておるであろう。
神に頼らず、人間に頼ろうとしておるであろう。
それも心の裏に取引がある。
すべて、エゴが思わせる「孤独」からじゃ。
すべてを友とせよ。
すべてが自分ぞ。
友作れよ。
友を作ることは、自分を作ること。
友を作ることは、新しき世界を作ることぞ。
ひとりの世界は知れたものじゃ。
ひとりでは、真の道を生きてはいかれん。
友と申しても、人間ばかりではないぞ。
山も友、川も友、動物も植物も、みな友ぞ。
大地も、大空も、みな友となるぞ。
何もかも、みな友じゃ、みな自分じゃ。
みなが自分となれば、小さき自分は無くなる。
小さき自分が無くなれば、永遠に生命する無限の自分となる。
御神前で拝むばかりでは狭い。
野菜拝めば野菜が、魚拝めば魚が自分となる。
拝むことは和すこと、和すことが、友作る秘訣ぞ。
友を自分とすることは、自分を友とすること。
友に捧げることじゃ。
Comments