人間同士の戦や天災ばかりで、
今度の岩戸をひらくと思っていたら大きな間違いじゃ。
戦や天災で解決するような簡単なことではない。
あいた口がふさがらないことになって来るのだから、
早く御魂磨いてくれよ。
恐いものなどないようになっておってくれよ。
肉体の恐さではないぞ。
タマの恐さだぞ。
タマの恐さとは、震え上がるような恐さだぞ。
見たことのないような地獄絵ぞ。
タマの戦やわざわいとは、見当がつかんであろう。
心配するなと申しながら、
怖がらせているように人々は思うなれど、
真実を伝えねばならん。
身魂が磨かれれば、恐れを遠ざけることができるぞ。
中心に戻ることができるぞ。
中心に座し「そら来たか」と思い、慌てぬことじゃ。
それが真理を通した生き方であるぞ。
真通理(まつり)が第一。
自分の勝手な考えではならん。
宇宙の理が第一だということを、分かっておくれ。
神の御言に耳を傾けよ。
神懸かれるようにならねばならん。
神懸かりと申しても、そこらに御座る天狗やキツネや狸憑きではない。
誠の神懸かりであるぞ。
誠の神懸かりは、神殿という磨いた身魂の中に神が鎮ま理、
神と人と、ともに生きることぞ。
神と人の意識がまつろい、身体を使って、地上に天国を作ることぞ。
花も種だけでは咲かん。
太陽と雨と風があって、芽が出て花が咲くぞ。
香りが広がるぞ。
実がなるぞ。
人も同じじゃ。
神と調和して、神の御代を作り上げるのじゃ。
人も神の世界が分かるようになる。
神だけでは、地上に天国を作ることはできん。
今の世を見れば分かるであろう。
太古の人間は、それをしておった。
そこに帰るのぞ。
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