神界は七つに分かれておる。
天つ国三つ、地の国三つ、
その間にひとつ天国で、上中下の三段、合わせて七つ。
地の国も上中下の三段、中界を入れて七つぞ。
その一つひとつが、また七つに分かれておる。
そのひとつが、また七つずつに分かれておるぞ。
身魂が磨けた者から上へと上がるのじゃ。
今の世は、地の国、地獄の二段目、まだ一段下があるぞ。
大峠で一度はそこまで下がるのじゃ。
今ひと苦労あると申しておるのは、底まで落ちるからぞ。
地獄の三段目まで落ちたら、そこは人間の住めぬ所。
悪魔と神ばかりの世ぞ。
地の国の悪と地の国の神との戦いの世界。
とても人間は住めん。
その世界は、その世界の仕組みで、
それぞれが学び、御魂を磨くための世界じゃ。
その世界に住む人間は、悪と神の支配下で、
恐れとあきらめと戦いの中で、おびえながら生きておる。
人間には自由のない世界じゃ。
この世は、人間に任せておるのだから、
人間の心次第ぞ。
されど今のような腐った人間ではだめじゃ。
いつも神懸かっている人間になるのだぞ。
神懸かっていると勘違いし、
神懸かっているように振る舞うものもおるが、偽りじゃ。
心の奥ではそれが分かっておろう。
神懸かっておるとは、
腹の底にシックリと神が鎮まっていることぞ。
それが本来の人間の誠の姿。
われを無くすことではない。
いよいよ地獄の三段目に入るから、覚悟しておいておくれ。
それが次の天国に通じる道となるからじゃ。
御魂のない人間は、この世界に残ることになる。
この世界での転生をまた繰り返す。
このままでは、多くの人間がこの世界に残ることになるであろう。
大峠になると、
神の誠の姿と悪の真の姿が、はっきりと分かるようになる。
神と獣と分けると申してあるのは、このことぞ。
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