神と調和する者には、生も死もない。
死んだと申しても、魂は生きておる。
死ぬとなきがらを残し、周囲の人間は、なきがらに別れを惜しんでおる。
されど昔は、残さず天に帰ったのじゃ。
身体さえも残さずに逝ったのであるぞ。
逝く時期も分かっていた。
葬式も墓石も要らんかった。
周りの者は、感謝を込めて見送った。
そこには、悲しみや別れを惜しむ気持ちより、
感謝と喜びで満ちておったのじゃ。
誰も死を恐れてはおらんかった。
病で死ぬ者もおらんかった。
それがまことの神国の民であった。
世の元は、天も地も泥の海。
この世が始まってから、生き通しの神々様の御働きで、
いよいよ、五六七の世が来る。
身魂を磨き、肝が座っておる人間に神が鎮座なさる。
高天腹ぞ。
日本の創造の神、カムロギ神、カムロミの命を忘れるではない。
海をみな船で埋めて、守りを固めねばならんぞと申した。
それは、外国のものを取り入れて、
苦しまんようにしてくれよという意味であった。
海にめぐらせてある神の国、
清めに清めておいた神の国に、
星々の国の悪が渡ってきてしまった。
神は残念じゃ。
見ておざれ、神の力を現わす時ぞ。
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