よひとやむみな 光の巻 靈から変える

悪い者を殺して良い者ばかりにすれば、

善き世が来るとでも思っておるのは間違いじゃ。

肉体をいくら殺しても、魂までは変えられん。

魂を変えることなど、人間の力ではできん。

元の靈まで改心させねば、肉体ばかりで改心させてもダメなのじゃ。

人間の理屈で、目に見える世界ばかりを良くしようとしてもできはせんぞ。

それくらい分かっておろう。

靈は移るのじゃ。

残るのじゃ。

憑くのじゃ。

憑きたい霊が、その辺にたくさんおるぞ。

気をつけよ。

殺してもだめだと分かっておりながら、ほかに道はない、仕方ないと申し、

手をつけずにいることが、悪に魅入られていることぞ。

悪は改心が早い。

悪神も助けねばならん。

霊から改心させねばならん。

善も悪もひとつ。

霊も身もひとつ。

すべて天地の存在であると知らせてあろう。

どんな良いことを知らせて喜ばせても、

今の人間たちは、なかなか言うことを聞かんものじゃ。

この道に縁ある者だけで神国の型を出せよ。

型で良い。

型とは実際の行動。

仕組みだぞ。