今度、岩戸開く御用は、人の五倍も十倍も働く人でないと務まらん。
岩戸開くと申しても、人間各々にも岩戸がある。
大工は大工の岩戸じゃ。
今の仕事の中で心を込めることじゃ。
自分の身魂相当の岩戸を開いてくれよ。
身魂相当の岩戸開きは、
仕事を通してそなたたちの役目を果たすこと。
ひとり一人が愛と感謝と調和を仕事に込めること。
神のお役じゃ。
神の気持ちで行ってくだされ。
自分の仕事の仕方を顧みよ。
我よしでやっておらんか、
損得でやっておらんか、
不満を溜めながらやっておらんか、
争っておらんか、
自分に問うてみることぞ。
慾が出ると、何のためにそれをしておるのか分からんことになろう。
何も見えんようになってはいかんから、
わたくしは申しておるのぞ。
神の御用として申して、
自分の仕事を休むような心では、神の御用にならんぞ。
どんな苦しい仕事でも、今の仕事十人分もしてくだされ。
神はお見通しぞ。
次々に良きようにしてやるから、
慾を出さず、素直に今の仕事致しておってくれよ。
その上で神の御用をしてくれよ。
神のお役じゃと申しても、
それで食ったり飲んだり暮らしてはならん。
お役面したら、その日から代わりの身魂を出すぞ。
鼻ポキンと折るぞ。
くれぐれも忘れぬように申しつけておくぞ。
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